身代御守(みがわりおまもり)の由来
新勝寺が誇る御守・身代御守。その由来は江戸時代だっけ?まで遡ります(あやふや)。当時、仁王門建立に際し、関東一円の腕のいい職人が集められました。その中の一人が大工の辰五郎です。
辰五郎は腕の良い大工でしたが、ある時、誤って仁王門の上から地面に真っ逆さまに落ちてしまいます。それを見ていた周りの人たちは顔面蒼白。
「こりゃガチでアカン!」
「ヒャー!ナンマンダブー」
「辰ちゃんがお陀仏や!」
などと口々に叫びました。ところが辰五郎はピンピンしています。当の本人も不思議に思い自分の体を調べてみると、どこにも怪我はありません。しかし身に付けていた「成田山」と書いてあるお札が 真っ二つに割れていました。これはお不動様が御加護くださったんだと感謝し、以前にも増してお不動様を信仰して立派に仁王門を建立したのです。この霊験故事に習い作られたのが身代御守って訳です。